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何年かぶり(20年ぶり位?)で、獅子文六の「悦ちゃん」を読んだ。 何回目だろう。 4〜5回目だと思う。 先日、物置を整理したついでに、昔の本で、面白そうなものを、何冊か取り出しておいたのである。 その第一弾として、「悦ちゃん」を読んだのだ。 細かい内容は、ほとんど忘れていた。あらすじは覚えていたものの、ディーテイルはほとんど忘れていて、それが返って新鮮で、初めて読む本のように、ドキドキしながら読めた。 パパママソングは憶えていたけど、もっと始めのうちから出てくると思ったら、意外に終りの方で、残りページがだいぶ少なくなってきてもなかなか出てこないので、心配になったくらいである。 私が最初に「悦ちゃん」を読んだのは、小学校低学年のころである。 そんな小さいガキに読めるワケねーだろ!と思われるかも知れないが、そう、読めるワケねーのである。マンガで読んだのだ。 当時、姉が買っていた少女月刊誌「りぼん」に、毎月「りぼんカラーシリーズ」という別冊ふろくが付いていた。 その中の一冊に、獅子文六著 ・ つのだじろう画 の、「悦ちゃん」があったのである。 内容は、今思うと、原作にかなり忠実であった。 その本は、ボロボロになるまで読み、そして本当にボロボロになり、捨てられたのであろう。今はもう無い。 今ある「りぼんカラーシリーズ」は、オルコット原作 ・ 北島洋子え の、「若草物語」一冊である。 これは、実家に奇跡的に残っていた一冊で、本来は姉のものであるが、私が勝手に持ち出して取っておいたものだ。 表紙をめくると、MGM映画の「若草物語」の一場面の写真が載っている。 長女メグ ジャネット・リー 次女ジョー ジューン・アリスン 三女エイミー エリザベス・テイラー 四女ベス マーガレット・オブライエン とある。 そして、マンガのほうは、残念ながら、ストーリーの途中で終わっている。もちろん尻切れトンボではなく、きちんと体裁を整えて終わっているが、全ストーリーを知っている今となっては、なんともハガユイ終り方である。 おっと、話をもどそう。 続いて「悦ちゃん」に触れたには、じつはテレビである。 あれは、小学校高学年だったか、中学生だったか・・・よく憶えてないのだが、NHKの夕方の放送で、「悦ちゃん」をやったのである。 5回連続だったか、10回連続だったか、そんなところである。 5時台だったか6時台だったか、あの頃は子供向けのドラマをよく放送していた。 そのうちのひとつである。 マンガで内容を知っていた私は、かなり楽しく見ていた。 ただ、多少脚色してあって、時代も、かなり現代風(といっても、放送当時という事)で、今でも憶えている変更点は、パパママソングの作曲者である。 原作では、作曲は悦ちゃん自身となっていたが、TVでは、親しくしていた近所のおにいさんが作曲してくれた、と記憶している。 そして、一番驚いたのは、役者「悦ちゃん」が、ものすご〜く歌が上手かった、という点である。 もっとも、原作でも歌は非常に上手で、それによりレコードまで出すのだから、うまくて当たり前なんだけど、そのシーンに至るまでは、自分と同じくらいの年の、単なる子役の女の子、と思っていたのだけど、パパママソングを歌ったら、その上手いこと上手いこと、ホントにビックリしたのである。 その、子役だった少女は、いまでも女優をしているのだろうか、あるいは歌手にでもなっただろうか、名前も顔も忘れてしまったけど、なんか、もう一度見てみたい気がする。 そして、その後手に入れたのが、角川文庫の「悦ちゃん」で、昭和47年6月30日 33版(初版発行昭和32年7月20日)である。 それを何度となく読んで、「悦ちゃん」の世界に浸っていたのである。 あ〜、懐かしかった〜。 また何年かのちに、内容を忘れたころ、もう一度読んでみよう。 面白い本は、何度読んでも、面白いのだ。 悦ちゃん、大好き! |
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