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今回は創元推理文庫版アルセーヌ・リュパンシリーズの中から、 「特捜班ヴィクトール」 について語りたい。 原題は、 VICTOR , DE LA BRIGADE MONDAINE 私が所有している仏和辞典は、1954年3月30日初版発行・1970年4月1日14版発行の、(株)白水社の標音仏和辞典(編者・山本直文 定価500円)というシロモノなのだが、 それによると、 BRIGADE は、「旅団;憲兵分隊;部隊;組」 MONDAINE は、「世俗の;俗世間的;時流を逐(お)う;社交界の」 と、なっている。 これがどうして「特捜班」になるのか、最新の辞書がないと私には解らないが、そうなってるのだから、そうなのだろう。(?) あ、ネタバレね(笑)。 今回ここに書く「特捜班ヴィクトール」は、ルパン(リュパン)シリーズの中では、ちょっと特異な作品である。 なんつーか・・・、 ルパンの本というのは、主人公がルパンなのだが(当たり前だ)、この作品に限り、主人公は「ヴィクトール」という50年配の老刑事なのである。 このヴィクトール側から見た、ルパンとの戦いなのである。 物語は、主人公ヴィクトールが、ある映画館で美しい女性を見つけるところから始まる。 ヴィクトールがその女性に見とれていると、別の場所から「泥棒だー、その女を捕まえてくれー」という声が聞こえる。 刑事であるヴィクトールは、先の美しい女性を尾行してまでどんな人か確かめようとしていたのだが(ほとんどストーカーだな^^;)、それを諦め、その泥棒の女性を追うべく映画館をあとにした。 そして、犯罪が犯罪を生み、事件はどんどん広がり、あろう事か、最初の美しい女性まで絡んでくるのである。 ヴィクトールの捜査の結果、その美しい女性はアルセーヌ・ルパンの情婦であるらしいことが分かる。 彼は巧みにその女性に近づき、自分は腕の立つ泥棒であるということにして、ルパンの仲間に入ろうとするのである。 そして何とかその女性の信用を得、ついにルパンの仲間として、いっしょに仕事をすることになるのである。 ヴィクトールは、ルパンとその部下達がそろったところで全員逮捕しようとするのである。 が・・・、 そこで、 大どんでん返しが あるのだ! (教えてやらないヨ) (笑) いや〜、面白い作品だった。 もしかしたら、今まで読んだルパン本の中で、一番面白い作品かも知れない。 少なくとも、私にとっては、最上クラスの作品だ。 ルパン本の読者で、 この作品をまだ読んでいない人は、 絶対に 読むべし! 特捜班ヴィクトール
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