七代目孫左衛門

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help リーダーに追加 RSS ルパン不要の本格戦記物 (ルパン全集●オルヌカン城の謎)

<<   作成日時 : 2005/08/23 23:23   >>

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今回の、この偕成社版アルセーヌ・ルパン全集
「オルヌカン城の謎」
は、ルパンものにしては非常に珍しい、本格戦記ものである。


原題は、

L’ECLAT  D’OBUS


eclat  は、破片・爆音・輝き などの意味がある
obus  は、砲弾。

通常は、「砲弾の破片」と訳される。


訳本の題名は、
独仏国境付近にある、オルヌカン城とその周辺を舞台にした物語なので、こう名付けられたものと思われる。

でも、この「砲弾の破片」も、非常に意味深で、主人公の妻の生死に関わるキーワードでもある。




ただ、ルパンがなかなか登場しない。
主人公のポールがルパンなのかな、などと思ってしまうほど、ポールが大活躍するのだけど、それにしては生い立ちが違いすぎるし、いったいいつになったらルパンが出てくるんじゃーと、少しばかりイライラする(かもしれない)。

ルパンが登場するのは、ストーリー全体の、約3分の2ほど進んだところである。
しかも、数ページだけ。
それ以降も出て来ない。

登場した数ページにしても、それほど重要なことをする訳でもなく、主人公ポールにヒントらしいことを話すだけなのだが、それにしても、ポールの性格を考えれば、そんなヒントはなくても大丈夫だろう、と思うことがらである。



で、私なりの結論というか感想。
この本においては、
ルパンは登場する必要はなかった。
   ↓
ルパン全集に入れる必要はなかった。


ということですかな。

これは、独立した、本格戦記ものとして十分価値ある作品です。




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