七代目孫左衛門

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help リーダーに追加 RSS チョコレート工場の秘密 by ロアルド・ダール

<<   作成日時 : 2005/10/20 02:58   >>

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以前、花猫さんのブログで紹介されていた、
映画「チャーリーとチョコレート工場」の原作本である。
柳瀬尚紀氏の新訳で、今年になって発売された本だ。
映画も面白かったけど、原作本も面白かったですよ〜。

というか、設定が微妙に違うところがあるものの、映画は原作どおりに作られているのが分かる。

私は先に映画を観たので、本を読みながら次々に映画のシーンが頭に浮かんできて、それはそれで面白かったのだけれど、もし映画を観る前にこの本を読んでいたら、工場の内部について、もっといろいろな想像が出来たのではないかな、と少し残念な気もする。
それほど奇抜で面白いアイデア満載なのである。

本を先に読んで、後から映画を観た人は、余りにも原作に忠実で、それでいて想像を絶するような工場内部を、じつに見事に作り上げていることに対し、おどろきの声を上げたのではないだろうか。




私の経験上、映画と原作本がある場合、圧倒的に原作本の方が面白いと思っている。
本のほうが描写が細かい(詳しい)からである。

顕著な例でいうと、今年になってまた注目されているSFで、「透明人間の告白」(H・F・セイント著)という作品がある。
私がこの本を読んだのはずいぶん前で、いつ読んだものかちょっと思い出せないのだが、あまりにも衝撃的な作品だったので、内容は今でもよく憶えている。
主人公がある事故に巻き込まれ、透明人間になってしまうのだが、気絶していた主人公が気が付いて、自分および自分の周りのすべてが透明になってしまったあたりの描写は、じつに素晴らしいものである。そして主人公の心理描写も巧みで、あたかも読んでいる自分も透明人間になってしまって一緒に行動しているような気にさえなってくる。

素晴らしい作品がほとんどそうなるように、この小説も映画化された。
もちろん観に行きましたよ。
でもガッカリでした。
見なければ良かったと思うくらいでした。
なぜなら、あの巧みな情景描写や心理描写が、一瞬の映像で通り過ぎてしまって、内容に奥行きが全然ないのだから。
つまりストーリー展開を追うのに精一杯で、細かいところが何も語られたいなかったのだ。
他にもいくつかそういう経験をした作品がある。
それで私は、映画より、原作本のほうが絶対面白い!という信念を持つようになったのである。



さて、この「チョコレート工場の秘密」は、いわば児童文学である。
あまりコマゴマとは語られていない。
語られていない分、いろいろ想像できる余地がある。
こういったファンタジックな作品は、すべて文章で語るよりも、読者に想像させることも大切なことだ。
それにより子供たちは、このチョコレート工場の中が、いったいどうなっているのか、どんな色なのか、どんな匂いなのか、どんな手触りなのか、ワクワクしながら想像するのである。
そういった点でも、原作(小説)というものは、非常に面白いものなのである。

そして、映画「チャーリーとチョコレート工場」であるが、
これは監督の力量であろう、原作の魅力を十二分に表現している。
残念ながら匂いはしないが、あのファンタジックな工場内部、質感までも表現したセットやCG。
そして何と言っても、原作を凌駕した素晴らしいラストシーン。
原作本を読んだことがある人も、ない人も、是非観ていただきたい映画であることは間違いない。


普段から、映画よりも原作本のほうが絶対に面白いと思っていた私だが、
この作品に関しては、
原作もいいし、
映画も素晴らしい出来だ、
と、言っておこう。





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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
同感!同感!120%同感!
本だと心理描写が詳しく出来ますが、それを映像で現すのは難しいですよねぇ。だからほとんど、と言うより今まではいつも本の方が面白かったです。
映像を想像しながら本を読み進めるのですが、人間の想像力を超える映像を創ることもやっぱり難しいのでしょうね。
“原作本の方が絶対に面白い。映画を見るとがっかりする。”
この定説(?)を見事に覆したのがチョコレート工場!!
本を読んでもすごく楽しめて映画でさらに楽しめる!
すごい監督だなぁと思いました。
記事紹介ありがと!
花猫
2005/10/20 06:37
ありがとう。とってもためになる記事でした。映画を観るのがさらに楽しみになりました。(実はコレまだ観ていない…)
やっぱり映画は長くても3時間ですから、情報量という点で原作本より不利ですね。唯一原作と同レベルで語れる映画は「2001年宇宙の旅」くらいですかね。もっともあれは小説が原作ということではなくて、映画と小説、同時進行みたいな形ですが。
トースケ
2005/10/20 22:38
親愛なる花猫様。
花猫さんの言ったとおりでしたねぇ。原作本⇒映画の順に見るのがBESTです、この作品は。このように原作を上回る映画なんて、めったにありませんね。稀有な作品だと思います。
七代目
2005/10/21 02:09
トースケさん、いつもコメントありがとうございます。
まだ映画を観ていないですと?それならちょうどいいから、まず原作本を読んでみて下さい。児童向けですから、1〜2時間で読めます。それを頭に入れてから映画を観ると、250%楽しめます。
七代目
2005/10/21 02:13
わー、ここ、チョコレート色だー!
私は原作(その、新訳のほう)読んだですが、映画はまだです。でも、ここ読んでるとやっぱり見たいなあ。特に、あの、貧乏描写がすごく気になるんです。ベッドに4人で寝てる老人とか。
ぴぴ
2005/10/25 01:34
ぴぴさんこんばんわ、やっとかめだなも。
ははは。あのベッドで4人で寝ている老人は、まさにそのまま映像化されています。マジで面白いです。そしてラストシーンがまたいいんだ。原作とちょっと違うけど、それに関しては映画の方がいい。絶対見るべし。
七代目
2005/10/25 02:32
こんばんは。
私も、映画を見に行きましたが、いろんな人から、原作の方が面白いと言う話を聞き、読もうと思っております。あの映画だけでも、すごく楽しかったけど、どんな風に書かれているのかすごく楽しみです。
ラストのところは、人によって賛否両論みたいですけど、、、私は、原作を読んでいないけど、映画の終わり方は私も好きです。
mangosteen
2005/11/10 20:44
mangosteenさん、こんばんわ。
原作はまさに映画どおりの面白さです。ぜひご一読を。
ラストに関しては、私は映画の方が好きです。
七代目
2005/11/11 02:25
おじゃましま〜す、Sonoママです。
映画館、ご無沙汰ですよ〜。子育てに翻弄する日々なものでf^^;)
でも、この作品観てみたいです!原作も未読なのでぜひ!
そういえば、こちらでは最近「チャーリーとチョコレート工場」のDVDが発売されたんですけど、問題は字幕がないっ!てことです(T^T)雰囲気だけでも
味わえるといいんですが・・・。挑戦してみょうかなあ。
Sonoママ
2005/11/14 14:11
Sonoママ様。わざわざ遠いアメリカからコメントありがとうございます。
そちらではもうDVDが発売されたのですか。いいですねえ。
ぜひ原語で映画を楽しんでください。
七代目
2005/11/15 02:11

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